トランプ氏、過激発言繰り返す ハリス氏はガザ和平誓う
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【11月4日 AFP】米大統領選目前の3日、共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領(78)は一段と過激な発言を連発、民主党候補のカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領(60)はアラブ系有権者の支持獲得を目指し、パレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)での紛争の終結を誓った。
投票開始まで36時間を切る中、両候補はこの日、激戦州を精力的に回った。世論調査によると、過去の大統領選よりも多くの州で接戦が予想されている。
今回の大統領選では、すでに前回2020年の総投票数の半数を上回る7730万人以上が、期日前投票を済ませている。
ハリス氏は必勝を期すミシガン州で遊説。同氏は同州では、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)によるガザ紛争をめぐる米国の姿勢に不満を抱くアラブ系コミュニティー20万人の支持を失うリスクを抱えている。
ミシガン州立大学(Michigan State University)での演説の冒頭、ハリス氏は「大統領として、ガザにおける戦争を終わらせるために全力を尽くす」と発言。同じくイスラエルの攻撃を受けるレバノンにも言及し、アラブ系コミュニティーの指導者も集会に参加していることを強調した。
トランプ氏批判に時間をかけるよりも、投票を呼び掛けることに多くの時間を費やし、「あと2日でやり遂げよう。残り2日間を悔いのないように過ごそう」と述べた。
■「悪魔的」
一方のトランプ氏は、ペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージアの激戦3州に注力。
ペンシルベニア州リティッツ(Lititz)の集会では、民主党は「悪魔的だ」と攻撃。同州で民主党は「こいつ(票)を盗むために必死だ」と語り、不正投票をめぐる根拠のない主張を繰り返した。
また7月の暗殺未遂事件を振り返り、自身がまた撃たれるとすれば、その弾丸は報道陣を貫くことになると発言。「私に(弾丸を)当てるには、フェイクニュース(偽情報、この場合は記者団の意)の中を突き抜けさせる必要がある。そちらについてはあまり気にしない」と話すと、支持者から笑いが起きた。
トランプ氏はさらに、2020年大統領選で敗れた後にホワイトハウス(White House)を「去るべきではなかった」と話した。同氏は、今回も敗北を受け入れない可能性を示唆している。(c)AFP