【11月1日 AFP】欧州環境機関(EEA)によると、2023年の欧州連合(EU)加盟27か国の温室効果ガス排出量は前年比8%減少した。ここ数十年で最大の減少幅となった。

 EEAは10月31日に発表した声明で「石炭使用の大幅な減少、再生可能エネルギー源の成長、欧州全体でのエネルギー消費の減少によって」前年から大幅に減少したと評した。

 欧州委員会(European Commission)は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で(前年比)9.8%の排出削減となった2020年を除いて、1年間の減少幅は数十年で最大」としている。

 また域内総生産は68%成長したにもかかわらず、温室効果ガスの純排出量は1990年の水準より37%低かったと評価。「排出量と経済成長の持続的な分離傾向」を示す証拠だと述べた。

 EUの温室効果ガス排出量は、インド、中国、米国に次ぐ世界第4位となっている。(c)AFP