【11月1日 AFP】洪水に見舞われたスペインで、10月31日までに少なくとも158人の死亡が確認された。救助隊による生存者の捜索が続けられている。

 最も被害が大きかった東部バレンシア(Valencia)自治州などでは、地中海で発生した非常に強力な嵐の影響で先月29日から豪雨が降った。洪水が発生し、人が流されたり家屋が損傷したりする被害が出た。

 同自治州で救助活動を統括する団体によると、31日午後までに155人の遺体が収容された。

 中部カスティージャラマンチャ(Castilla-La Mancha)自治州と南部アンダルシア(Andalusia)自治州の当局は30日、両州で合わせて3人が死亡したと発表した。

 アンヘル・ビクトル・トーレス(Angel Victor Torres)領土政策相は記者団に対し、災害発生から2日が経過したが、大勢が依然行方不明で、死者数が今後増える恐れがあると述べた。

 一部の農村地域では救助隊が入れない状態が続いている。

 ペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相は被災地の住民に対し、自宅に待機し緊急当局の指示に従うよう訴えた。(c)AFP