中国は交通運輸の大規模設備更新により次の発展の力を引き出す
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【11⽉4⽇ Peopleʼs Daily】中国政府が先日発表した「大規模な設備更新と消費財の下取り支援への注力に関する若干の措置」は、運輸交通部門の設備更新と回収、循環利用を支援することを盛り込んだ。どのような変化が起こるのだろうか。
都市バス分野では、電池の更新需要が大きい。例えば山西省(Shanxi)には2023年末時点で、新エネルギーバスが1万4600台あり、うち7割以上で電池は品質保証期限が過ぎたか近づいており、更新が必要だ。
船舶も大量廃棄が行われる。江蘇省(Jiangsu)は内陸水系での旅客船で10年、同貨物船は15年、沿海航行船舶での旅客船では15年、貨物船は20年にわたり使用した船を廃棄させる。目標数は2400隻で、各種費用に約100億元(約2140億円)を投ずる計画だ。
中国では大量の鉄道機関車、商用自動車、船舶、バス、電車が稼働しており、一部の更新だけでも大きな投資が必要だ。交通運輸分野での大規模更新は経済効果を伴うだけでなく、省エネや炭素削減を促進し、物流のコスト削減と効率向上を後押しする。
黒竜江省(Heilongjiang)ハルビン市(Harbin)内にある物流会社の中通快遞(ZTO Express)の作業施設は仕分け機を更新した。かつての機械は荷物の単方向の流れにしか対応せず、仕分け効率が悪かった。今年初めに80万元(約1710万円)のスマート仕分け設備を導入したところ、それまで1時間当たり5000件だった仕分け件数は8000件に向上し、精度も大幅に向上したという。
宅配業界では機械によるすべての荷物の安全検査が導入されてから8年目を迎えたので、多くの検査機の更新も必要だ。
山東省(Shandong)の青島港(Qingdao Port)では、水素燃料トラックが構内を行き交っている。青島港は水素燃料車50台を導入し、累計運行距離は80万キロで燃料油26万リットル分を代替した。今年は7200万元(約15億4000万円)を投資して世界初の超大出力水素電気タグボートを開発し、水素の利用を水上にも広げる計画だ。
福建省(Fujian)、湖北省(Hubei)、湖南省(Hunan)は国が定める排気ガスの基準を満たさないディーゼルトラックの廃棄を加速する。山東省、広東省(Guangdong)、重慶市(Chongqing)は環境保護基準を厳格に適用して船舶の廃棄を進め、電動、グリーンメタノール動力などの新エネルギー船舶の利用を拡大する。
港湾における危険化学品貯蔵タンクは港湾の安全管理の重点分野だ。そこで、大規模な設備更新の政策を契機に、多くの港湾企業は貯蔵タンクの更新改造を積極推進している。江蘇省南通市(Nantong)では、ある港湾倉庫企業が今年5000万元(約10億7000万円)で老朽化した貯蔵タンク6基を更新し、安全性を向上する計画だ。
江蘇省交通運輸庁の関係責任者によると、同省では年内に老朽化した貯蔵タンク20基を更新する。投資額は30億元(約643億円)を超え、2027年までに老朽化した貯蔵タンクや付属施設200基以上が更新される計画だ。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News