ハイチ、7~9月期の暴力殺人が大幅増
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【10月31日 AFP】国連(UN)が30日に発表した今年7~9月期のハイチの人権状況に関する四半期報告書によると、ギャングや法執行機関に殺害された人は1223人、負傷した人は522人となり、合わせて前期比27%増加した。死者のうち47%はギャングに、45%は法執行機関に殺害されたとしている。
報告書は、7~9月期は「ギャングの暴力と(法執行機関による)ギャングとの闘いの結果、1223人が殺害され、522人が負傷した。1~3月期を32%下回ったが、4~6月期比では27%の増加となった」としている。
また、「法執行官による超法規的、もしくは即決、恣意(しい)的な処刑が少なくとも106件あった。犠牲者には10歳程度の子ども6人も含まれている」と指摘。自警団や組織化されていない住民による暴力行為も前期比40%増え、死者・負傷者は全体の約8%を占めているとしている。
「犠牲者はマチェーテ(なた)で切り刻まれたり、石打ちにされたり、斬首されたり、生きたまま焼かれたりした」という。(c)AFP