【10月30日 Xinhua News】中国四川省成都市で29日、中日韓(成都)中小企業経済貿易交流会が開かれた。出席者は「積極協力、互恵ウィンウィン」をテーマに企業交流と協力のプラットフォーム構築について話し合った。

 成都市はここ数年、日本企業との協力、交流を深め、多くの分野で成果を出している。中国国際商会の徐梁(じょ・りょう)副秘書長は、同市が中国西部の重要都市として日本との間で活発な経済・貿易交流を行っており、産業集積、活発な市場、交通の便などの優位性を持ち、企業のイノベーションや成長に良好な環境を提供していると指摘した。

 中日韓三国協力事務局の図師執二事務次長は「今年は日中韓協力メカニズム設立25周年であり、3カ国は特に経済・貿易協力の分野でより深い協力方式を示している。中小企業やスタートアップ企業は経済発展に新たな活力をもたらし、質の高い発展と国民の生活水準向上に極めて重要だ」と述べ、同会が対面の場となり、日本と中国の中小企業の深い交流に役立っているとの考えを示した。

 交流会は中日韓の中小企業の経済・貿易協力発展を目指す重要イベントの一つで、今回が3回目。3カ国の政府代表、経済・貿易促進機関、企業、学者ら計400人近くが一堂に会し、プロジェクト説明会、個別商談、企業展示、産業パーク視察などを通して協力と発展を図った。

 開催中は企業展示エリアに設備製造、電子情報、新エネルギーと環境保護、介護、現代農業、越境電子商取引(EC)、サプライチェーンサービスなどの最新成果を展示し、企業ブランドと製品の認知度を高め、企業協力の可能性を広げた。

 成都市で20年余りにわたり事業展開している日系企業、成都インハナインターネットサービスは現在、主に中日間の越境ECサポートを行っている。坂口幸太郎総経理は、同社が2018年に日本のスクロールグループに加わり、中国、特に四川との協力が持つ潜在力を一貫して掘り起こしてきたと紹介。「当社は中国のメーカーや工場関係者と接する機会が多く、販売を得意とする日本企業とマッチングさせ、日本で販売するサポートもしている。今回のイベントが日中企業のさらなる協力拡大に役立つと信じている」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News