【10月29日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の民間防衛当局は29日、イスラエル軍が北部ベイトラヒヤ(Beit Lahia)の集合住宅を夜間に空爆し、55人以上が死亡したと発表した。

 AFPの取材に応じた広報担当者によると、5階建ての集合住宅が空爆を受けて崩壊。がれきの下で「55人以上が殉教し、さらに数十人が負傷した」という。

 一方、イスラエル軍は「報告を調査中」としている。

 負傷者は北部のカマル・アドワン(Kamal Adwan)病院に搬送されたが、イスラエル軍が先週、ジャバリア(Jabaliya)を急襲した際に医療従事者や職員を拘束しており、院内には応急処置用の備品しか残っていないという。

 イスラエル軍は今月6日以降、イスラム組織ハマス(Hamas)戦闘員の再結集を阻止する作戦として、ガザ北部のジャバリア、ベイトラヒア、ベイトハヌン(Beit Hanoun)を中心に、大規模な空爆および地上作戦を実施している。(c)AFP