【10月29日 AFP】ジョージアで26日に行われた議会選挙で不正投票が行われたと野党が主張している事態を受け、中央選挙管理委員会は29日、投票所の約14%で投票用紙を再集計すると発表した。

 選挙管理委員会が発表した99%以上の開票結果では、ロシア寄りとされる与党「ジョージアの夢(Georgian Dream)」が得票率53.9%を獲得。親欧州連合(EU)派の主要野党連合は37.7%にとどまった。

 野党は、与党に有利になるよう不正が行われたと主張し、「国際的な選挙管理委員会」による選挙のやり直しを要求。28日には、首都トビリシで数万人が抗議デモを行った。

 親欧米派のサロメ・ズラビシビリ(Salome Zurabishvili)大統領も、選挙結果は「違法」だとし、「ロシアの特殊作戦」による選挙介入が行われたと主張。

 ジョージアの主要な選挙監視団も28日、複雑かつ大規模な不正行為の証拠が明らかになったとして、全体のうち少なくとも15%を無効票とするよう要請していた。

 中央選管は「各選挙区から無作為に選ばれた投票所5か所で、地方選管によって再集計を行う」としている。(c)AFP