ショパンの未発表曲、米ニューヨークで楽譜発見
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【10月29日 AFP】19世紀のピアニストで作曲家のフレデリック・ショパン(Frederic Chopin)による未発表曲の楽譜が、米ニューヨークのモルガン図書館・博物館(Morgan Library and Museum)の保管庫で見つかった。200年近く前に作曲されたものとみられる。
ニューヨーク・タイムズの27日付けの記事によると、楽譜は今春、学芸員によって発見された。楽譜にはショパンが手書きした名前もあった。
楽譜を見つけた学芸員のロビンソン・マクレランさんはタイムズ紙に「これは何だ?こんな曲は知らないと思った」と発見当時について振り返った。
マクレランさんは楽譜を写真に撮り、自宅で演奏してみたが、当初は本当にショパンの作品かどうか確信が持てなかったと言う。
その後、ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)のショパンの専門家に相談。モルガン図書館も、インクと紙を調べ、楽譜が本物であると結論付けた。
筆跡だけでなく、楽譜の記号やショパン特有の落書きも一致した。マクレランさんは「結論には全面的な自信がある」と述べた。
モルガン図書館によると、ショパンが20代前半だった1830〜35年に手掛けた作品とみられるという。
ショパンは1849年、39歳で死去した。(c)AFP