【10月29日 AFP】24MLBは28日、ワールドシリーズ(7回戦制)第3戦が行われ、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)が4-2でニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)を下し、3勝0敗として優勝に王手をかけた。

 ドジャースは初回にフレディ・フリーマン(Freddie Freeman)がワールドシリーズ記録タイの3戦連発となる2点本塁打を放ち、投げては先発のウォーカー・ビューラー(Walker Buehler)が5回を2安打無失点に抑えた。

 これでドジャースは再び敵地ヤンキースタジアム(Yankee Stadium)で行われる29日の第4戦に勝利すれば、2020年以来4年ぶり、通算8度目の優勝が決まる。過去に0勝3敗から逆転でワールドシリーズを制したチームはいない。

 フリーマンは2021年のアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)時代を合わせると、これでワールドシリーズでは5試合連続の本塁打となり、ジョージ・スプリンガー(George Springer)の記録にも並んだ。

 フリーマンは試合後、「敵地では早い段階で打ち込み、観客を静かにさせたいもの。きょうはそれを初回にすることができた」とコメント。自身の記録ではなく勝利したことが何より重要だと強調し、「それ(勝利)しか今は考えていない。内容はどうでもいい。とにかくあと一つ勝ちたい」と語った。

 26日の第2戦で左肩を亜脱臼したドジャースの大谷翔平(Shohei Ohtani)は1番・指名打者(DH)で先発。初回に四球を選び、フリーマンの先制2ランを呼び込んだ。

 ドジャースを率いるデーブ・ロバーツ(Dave Roberts)監督は大谷について「本調子ではないが、どのような状態であれ翔平はほとんどの人より優れている」と話した。

 一方のヤンキースはドジャースの6人の継投に苦しみ、0-4とされて迎えた9回2死からアレックス・ベルドゥーゴ(Alex Verdugo)が2点本塁打を放ったが、これで後がなくなった。(c)AFP