【10⽉28⽇ Peopleʼs Daily】中国では海に関連する産業が活気づいている。2023年には全国の海洋に関連する総生産がGDPの7.9%の9兆9097億元(約213兆円)に達した。

 福建省(Fujian)の平潭島に近い海域では2023年6月、40階建てのビルの高さに相当する長さ123メートルの16メガワットの洋上風力発電ユニットの羽根の取り付け作業が始まろうとしていた。この発電ユニットは、年平均6600万キロワット時以上の「グリーン電力」を生産することができる。関係者は「1日の最高発電量は世界最大の38万7200キロワット時で、10万人以上の1日の生活電力使用量に相当します」と説明した。

 この洋上風力発電施設を開発した金風科技(Goldwind)福建公司は中国長江三峡集団(China Three Gorges Corporation)と共同で、約1000人の研究開発者を集結させて30以上の研究チームを設立した。そして18か月をかけて軽量化超長フレキシブルブレード設計、主軸受けと変圧器の自主設計、ブレード吊り上げ設計など多くの難題を克服した。中国の海洋電力産業の規模拡大は続いており、2023年末時点で、中国の洋上風力発電の累計設備容量は3728万キロワットに達した。

 海はまた、「青い穀倉地帯」として中国人の食生活を豊かにしている。海南省(Hainan)三亜市(Sanya)内にある海南晨海水産の育種選種基地で水面下を見ると、魚類が「百花繚乱(りょうらん)」の状態で泳ぎ回っている。同社の蔡春有(Cai Chunyou)会長は「私どもは長年にわたり魚類の科学的繁殖の研究と応用を手がけ、熱帯海水魚類の遺伝子バンクを設立し、水産種源の自主的な制御を実現して、人々が質が良くて低価格の魚類を食べられるよう努力してきました」と説明した。現在までに熱帯海水魚類52品種の人工繁殖を実現しており、親魚の保有量は10万尾以上という。

 海南晨海水産は水産物の優秀な品種を提供し、さらに多くの地域で自社と養殖業者との提携を強化したり、養殖産業協力プロジェクトを展開したりすることで、累計1万人の養殖業者が共に発展することをけん引している。

 中国の1人当たりの水資源占有量は世界平均の4分の1しかない。海水淡水化産業を発展させることは、沿海部の水資源不足を解消する重要な方法だ。

 天津南港工業区にある先達(天津)海水資源開発の敷地内には、膜式海水淡水化の設備が整然と並んでいる。使用しているのは沖合い13キロの場所の海水で、同社はいくつかの精密で複雑な海水淡水化を行うことで、同工業区全体の水需要を満たしている。

 中国では長年の努力を経て、研究開発設計、設備製造、工事総請負、淡水生産、総合利用など多くの段階を網羅する初歩的な海水淡水化産業チェーンが形成された。2012年には1日当たり77万トンだった淡水生産量は2023年には252万トンに達した。海水淡水化事業は、沿海部の石油化学、電力、鉄鋼などの産業に「発展のための水」を提供し、遠隔地の島の住民にはかけがえのない「暮らしの水」を提供している。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News