【10月24日 AFP】北朝鮮が飛ばしたごみ風船の残骸が24日、韓国ソウルにある大統領室の敷地内に落下した。当局が明らかにした。現地メディアは、尹錫悦(ユン・ソンニョル、Yoon Suk-yeol)大統領と妻の金建希(キム・ゴニ、Kim Keon-hee)氏をやゆするビラくくり付けられていたと報じている。

 大統領警護隊はAFPの取材に対し書面で、北朝鮮から飛来した風船は24日に朝、「空中で爆発し、落下した残骸が龍山(Yongsan)大統領室周辺に散乱した」と説明。

 安全性検査の結果「危険性や汚染はない」ことが確認されたという。

 ソウル市内の大統領室は大勢の兵士に守られ、上空は飛行禁止区域となっているにもかかわらず、北朝鮮の風船の直撃を受けるのは7月に続き2度目。

 朝鮮日報によれば、風船には尹大統領夫妻をやゆするビラがくくりつけられていた。

 ビラには、尹大統領夫妻の写真に「尹大統領と妻に子どもがいないのは幸運だ」「韓国は建希の王国だ」などのメッセージが添えられたものもあった。

 金建希氏をめぐっては、株価操作スキームに関与したり、4月の総選挙前に保守与党・国民の力の候補者指名に介入したりした疑いを掛けられている。

 AFPは韓国軍にこの報道についてコメントを求めたが、回答は得られなかった。(c)AFP