【10⽉24⽇ Peopleʼs Daily】中国にとって自由貿易試験区と海南自由貿易港は、改革開放を推進する重要な戦略措置だ。22か所が設けられた自由貿易試験区は合計面積が国土面積の1000分の4に満たないが、外資投資および貿易総額の約5分の1が、自由貿易試験区絡みだ。

 中国はすなわち制度型開放に力を入れている。例えば2024年版の全国外資参入ネガティブリストでは、2021年版では31項目だった制限措置が29項目に削減され、製造業分野の外資参入制限は全面撤廃された。

 また、海南自由貿易港では多機能自由貿易口座の制度が始まり、企業の越境送金の利便性が大幅に向上した。福建自由貿易試験区アモイエリアでは、貿易関連の手続きの「ワンストップ化」が実施され、貿易企業が多くのシステムにログインし、多くの伝票に記入し、通関地を何度も往復する手間は「昔話」になった。

 中国はまた、自国の貿易関連規則を、国際的にも先進的な方法に近づける取り組みも続けている。2023年6月には「条件を備える自由貿易試験区と自由貿易港における国際的に高い基準の制度型開放を試行的に連携させることに関する若干の措置」が発表され、さまざまな試行措置が全面的に実施されるようになった。

 今年5月には、テスラ(Tesla)の上海エネルギー貯蔵スーパー工場が上海自由貿易試験区(Shanghai FTZ)臨港新エリアで着工した。同工場では、交渉開始からわずか1か月で契約が結ばれた。同工場の稼働後のエネルギー貯蔵量は上海の5万世帯の1年間の電力使用量に相当する約40ギガワット時だ。

 中国は市場化、法治化、国際化のビジネス環境を構築し続けることで、外資誘致を強化している。今年1~7月に中国で新たに設立された外資系企業は前年同期比11.4%増の3万1654社だった。中国は今も最も魅力ある投資先であり、「中国に投資したら、次の投資先はやはり中国」との言い方があるほどだ。

 中国各地の自由貿易試験区と自由貿易港は、差別化と特色化の道を堅持し、新産業、新業態、新モデルの発展を加速させることで、中国全体の質の高い発展のモデルとして、けん引者の役割を果たしている。例えば自由貿易試験区で導入された制度型開放の成果のうちの計349件が、全国規模に拡大された。

 天津自由貿易試験区はファイナンスリース産業の発展に力を入れ、世界第2位の航空機リース拠点になった。湖北自由貿易試験区には1万6000社以上もの光電子情報企業が集中し、光通信分野で中国最大の研究開発と生産の拠点となった。江蘇自由貿易試験区には約4000社の各種バイオ医薬企業が集まり、年間生産額は約3000億元(約6兆4000億円)に達した。

 自由貿易試験区でも自由貿易港でも、沿岸地帯でも内陸でも、中国は高水準の対外開放を揺らぐことなく推進し、世界経済の発展に新たな力を注入し、各国との互恵協力に新たなチャンスを提供し続ける。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News