■トランプ氏個人は「ポルノが違法かどうかは気にしていない」

 一方のトランプ氏本人はプロジェクト2025とは無関係だと繰り返し主張し、距離を置こうとしている。だが、米紙ニューヨーク・タイムズが今週公表した調査報道で、プロジェクト2025の著者の「優に半数以上」がトランプ氏の前政権、選挙運動、政権移行チームに所属していたことが判明。民主党側も、プロジェクト2025の政策の多くはトランプ氏の立場と一致していると主張している。

 ポルノ業界歴26年のベテラン、ホリー・ランドール(Holly Randall)氏は、不倫疑惑が持ち上がったポルノ俳優ストーミー・ダニエルズ(Stormy Daniels)さんへの口止め料支払いをめぐり有罪評決を受けたトランプ氏がこの騒動に巻き込まれるのは皮肉だと指摘した。

 ランドール氏は、トランプ氏個人は「ポルノが違法かどうかは気にしていない」が、「J・Dバンス氏のような極右超保守派の取り巻きたちが、ポルノを禁止したがっている」との見方を示した。

 バンス氏をめぐっては、プロジェクト2025のポルノ禁止の箇所を執筆したケビン・D・ロバーツ(Kevin D. Roberts)氏の新刊の序文を寄稿している。

 ランドール氏は「トランプ氏はあっさり譲歩し、ポルノ禁止の実現を許すだろう」との認識を示した。(c)AFP/Andrew MARSZAL