北京:自動運転デモ区が3000平方キロに拡大予定
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【10月22日 CNS】近日、北京市の高レベル自動運転デモ区の関係者が、本市が『北京市自動運転車条例』の立法作業を推進しており、来年の施行を目指していることを明らかにした。現在、デモ区では600平方キロの道路施設にスマート化の整備が完了しており、今後さらに広範囲かつ多様なシナリオに拡大する予定だ。報道によると、将来のデモ区は北京四環路から六環路の間を中心に拡張が計画されており、計画面積は約3000平方キロに及ぶ。
2020年9月、北京市は経済開発区で全国初の高レベル自動運転デモ区を設立し、「賢い車、スマートな道路、リアルタイムのクラウド、信頼できるネットワーク、精確な地図」の5つの技術開発を進めてきた。現在、通州区と順義区の440平方キロにわたり、1115の交差点にスマート化設備が導入され、ほぼ完了している。
経済開発区では、257の信号制御交差点に導入されたスマートな信号システムが車両の流れを感知し、待ち時間を短縮する仕組みが整えられている。これにより、停車回数が22パーセント減り、走行時間が12パーセント短縮され、速度が12パーセント向上している。
現在、自動運転車のテストは北京大興国際空港(Beijing Daxing International Airport)や南駅、亦荘駅などでも実施されており、テスト走行距離は3200万キロを超えている。3.0フェーズが完了すると、朝陽駅や北京首都国際空港(Beijing Capital Airport)などへの接続も可能になる予定だ。
北京市は『北京市自動運転車条例』の立法を進め、レベル3以上の自動運転車の管理や技術開発に対応する規制を整える計画だ。これにより、北京市内の自動運転産業がさらに成長し、産業エコシステムが整備される見通しで、企業にはテスト走行距離に応じた補助金も支給される。(c)CNS/JCM/AFPBB News