【10月19日 AFP】イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は19日、昨年10月7日の奇襲の首謀者とされるイスラム組織ハマス(Hamas)のヤヒヤ・シンワル(Yahya Sinwar)最高指導者(61)がイスラエル軍に殺害されたが、ハマスは存続しており、これからも存続し続けるとの考えを示した。シンワル氏の死後、ハメネイ師が同氏に言及するのは初めて。

 ハメネイ師は、イスラエルに対する「抵抗戦線にとって、彼の死は確かに痛手だ」としながらも、「だが、シンワル氏の殉教で(抵抗戦線の)前進は終わらない」と表明。

「ハマスは存続している。これからも存続し続ける」と述べた。

 さらに、「シンワル氏は抵抗と闘争の輝かしい象徴だった」と称賛。「2023年10月7日に修復不能な打撃を与え、この地域の歴史に足跡を刻み、名誉と誇りを持って殉教者として召された」とたたえた。

 イランは、イスラエルを国家として承認しておらず、1979年のイスラム革命以来、パレスチナの大義を支持する姿勢を外交政策の柱の一つに据えている。(c)AFP