【10⽉16⽇ Peopleʼs Daily】今年上半期、チベット(Tibet Autonomous Region)を訪れた中国内外からの観光客は前年同期比15.57%増の2801万5400人だった。観光総収入は同9.98%増の286億3700万元(約6030億円)だった。

 チベット自治区政府は2012~2022年に観光用インフラ建設のために累計5億8791万元(約124億円)を投じた。チベットはこのことで、観光客を吸引する力が大幅向上した。

 チベットの旅行業関係者は、「今では冬も盛況です」と語る。チベットでは2018年から、観光スポットの入場料全額免除などを行う「冬のチベット旅行」キャンペーンが続けられてきた。このことで、観光の「半年だけの経済」の状況が打破されつつある。

 1996年設立の旅行会社であるチベット観光の劉徳軍(Liu Dejun)副総裁は、「弊社は20年余り、運営管理や資源統合、スマート能力などを成熟させてきました」と説明した。現在はモデルチェンジに力を入れ、例えば高原であることを利用した健康型商品の強化や、伝統的な観光ツアーからレジャーリゾートツアーへの転換に着手したという。

 チベットを訪れた観光客は2012年には1058万3900人だったが、2023年には5516万9700人になった。観光収入は2012年が126億4800万元(約2660億円)で、2023年は651億4600万元(約1兆3700億円)だった。

 中国では農村を訪れて昔ながらの生活様式や風景を楽しむ農村観光が盛んだ。ラサ市(Lhasa)郊外のポマ村を訪れた人々は、チベットに伝わるバター茶やその他の味を楽しみ、昔ながらの農家に宿泊し、古いとりでに足を運び、馬術ショーや広大な花畑を観賞する。

 同村村民委員会のポマ村村委員会のタシ・ツェリン主任(村長)によると、村は2016年以来、チベット家屋を利用する民宿のブランド構築に力を入れてきた。現在では、200人が民宿関連の仕事を得て、1人当たり年間3万元(約63万円)以上の増収が実現した。間接的な仕事を得た人は500人で、1人当たり年収が1万元(約21万円)程度増えたという。

 2022年末時点で、チベットでは民宿を営む家が2377軒に達し、直接あるいは間接に農村観光業に従事する農民や牧畜民は6万4000人に達した。チベットではその他の観光地でも、地元住民の働く場を増やすことで「共に豊かになる」ことを目指している。

 チベットは文化と観光の深い融合を推進している。例えばラサではポタラ宮(Potala Palace)の見学以外に、屋外で演じられる大規模総合劇の「文成姫」の鑑賞も、観光の「定番」になった。

「文成姫」を企画制作して興行を行う域上和美集団の李元媛(Li Yuanyuan)総裁によると、初演は2013年8月1日で、これまで2000回以上の公演を行った。興行収入は累計14億元(約295億円)近くに達した。李総裁は、「文化は観光の魂であり、観光は文化の媒体です」と述べた。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News