【10月16日 AFP】サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)でプレーするフランス代表のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe、25)が、スウェーデン・ストックホルムでレイプと性的暴行の疑いで同国警察の捜査を受けていると報じられた件で、担当弁護士は15日、本人が「ショックを受けている」と明かし、名誉毀損で法的措置を取る意向を示した。

 この件では、スウェーデンの検察が14日、レイプ事件の捜査を行っていると発表。同国の新聞とテレビは、前週ストックホルムを2日間訪れていたエムバペが捜査対象だと報じている。検察は10日にストックホルムのホテルでレイプと疑われる事件があったと認めたのみで、容疑者の名前を含めた詳しい情報は現時点で明かしていない。

 エムバペは今月のUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2024-25)の代表メンバーに招集されていなかった中で、10日に数人のグループでストックホルムを訪れていた。担当弁護士は、エムバペがショックを受けてはいるものの、「何も悪いことはしていない」ため「落ち着いている」と強調している。

 対して原告側の弁護士は、「現時点で何もコメントできない」と話した。

 エムバペは、今回の報道はフランス・リーグ1の古巣パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との給与問題に関係していると指摘し、X(旧ツイッター)で「フェイクニュースだ」と反発。「非常にあからさまだ。ヒアリングの直前に、あたかも偶然を装っている」と疑惑を完全否定している。エムバペは現在、PSGの5500万ユーロ(約89億7000万円)の給与未払いを主張して対立しており、15日に仏プロサッカーリーグ連盟(LFP)とのヒアリングが行われた。

 エムバペ側の関係者は、疑惑は「完全に誤りで、無責任」なものだと主張し、必要な法的措置を取る構えを示している。(c)AFP/Alice LEFEBVRE, Johannes LEDEL