北朝鮮、連絡道路の一部爆破 韓国軍は対応射撃
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【10月15日 AFP】(写真追加)韓国軍によると、北朝鮮は15日、南北を結ぶ道路の一部区間を爆破した。これを受け韓国軍は、軍事境界線の南側で対応射撃を行ったと発表した。
韓国合同参謀本部は、「北朝鮮は『京義線』と『東海線』の、いずれも軍事境界線の北側の一部を爆破した」としている。
両線とも道路と鉄道から成り、長期にわたり閉鎖されているが、韓国・北韓大学院大学(University of North Korean Studies)の梁茂進(ヤン・ムジン、Yang Moo-jin)総長はAFPに対し、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記には韓国との交渉に応じる用意がないことを示す明確なメッセージだと話した。
さらに、北朝鮮は国境沿いに物理的な障壁を設置することを検討している可能性もあり、道路の爆破は「壁建設のための準備作業」かもしれないと語った。
金氏が今年初め、韓国は「主要な敵」だと宣言して以来、北朝鮮側は新たな地雷を敷設したり、対戦車障壁を設置したり、核弾頭搭載可能なミサイルを国境沿いに配備したりしてきた。
一方、北朝鮮は先週、韓国が無人機を使って反体制プロパガンダのビラを北朝鮮側でまいたと非難。国営メディアは14日、金氏は「即時軍事行動」を指揮するため安全保障会議を開いたと報じていた。(c)AFP