【10月15日 AFP】「ディディ(Diddy)」や「パフ・ダディ(Puff Daddy)」の名で知られる米ラッパーでプロデューサーのショーン・コムズ(Sean Combs)被告(54)に対し、性的暴行を受けたとする複数の被害者が新たに訴訟を起こしていることが分かった。被害者らの代理人が14日、明らかにした。被害者には、当時未成年だった男性も含まれている。

 テキサス州の弁護士で、被害者らの代理人を務めるトニー・バズビー(Tony Buzbee)氏らは今月、被害者とされる100人以上が訴訟を起こす構えを見せていると発表した。今回の訴訟も、その一環だとしている。

 今回、ニューヨーク・マンハッタン(Manhattan)の連邦地裁に民事訴訟を起こしたのは女性2人と男性4人で、いずれも匿名。

 このうち1人の男性は、自身が16歳だった1998年、ニューヨーク郊外のハンプトンズ(Hamptons)でコムズ被告が主催する悪名高い「ホワイトパーティー」で同被告に性器を触られ、性的暴行を受けたと主張。

 コムズ被告が当時、こうした行為を受け入れるのは音楽業界でデビューするために必要なことだと主張し、「この業界に入りたくはないのか」と尋ねたとしている。

 バズビー氏らによると、今回訴えを起こしている被害者らがコムズ被告から性的暴行を受けたと訴えている時期は1995年から2021年に及んでいる。

 バズビー氏は声明で、「われわれは証拠を集めて訴状の準備を進めている。コムズ被告とその他の関係者に対し、今後数週間でさらに訴えを起こす」と表明している。

 コムズ被告は先月、性的人身売買および恐喝容疑で逮捕、起訴されている。(c)AFP