中国の若者が地方の小さな町を巡る「リラックス旅行」に夢中
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【10月15日 CNS】中国の国慶節連休中、若者たちは広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)柳州市(Liuzhou)融水ミャオ族自治県(Rongshui Miao Autonomous County)で、馬の競り合いや伝統的な衣装を着て行進するお祭りを楽しんだり、三江トン族自治県(Sanjiang Dong Autonomous County)の茶園で朝日や雲海を眺めたりしている。また、陽朔県(Yangshuo)では、竹いかだに乗って川を下りながら、桂林の美しい自然を満喫するなど、若者たちは地方の小さな町を巡る「リラックス旅行」に夢中だ。
国慶節の間、「90後(90年代生まれ)」の羅晨晨(Luo Chenchen)さんは家族で融水ミャオ族自治県の星空が見える宿泊施設に滞在し、自然の中でのんびり過ごした。羅さんは「何も考えずにゆっくりと過ごすのが、本当の休暇のように感じられる」と話している。最近、羅さん休日を使って小さな町を訪れる「奔県(地方の町巡り)」の旅に夢中で、中秋節には広西チワン族自治区南丹県(Nandan)の温泉ホテルでリラックスし、週末には友人と田園風景の中で秋を楽しむなど、自然の中での癒しを求めている。
このような「小さくても魅力的な町」への旅行は、多くの若者にとって「人混みを避けて、ゆったりとした時間を楽しむ」ことを意味する。データによると、今年の国慶節期間には、こうした地方の小さな町への旅行が盛り上がりを見せている。たとえば、・四川省(Sichuan)九塞溝(Jiuzhaigou)、浙江省(Zhejiang)安吉県(Anji)、雲南省(Yunnan)香格里拉市(シャングリラ、Shangri-La)、福建省(Fujian)平潭県(Pingtan)などの町では、連休初日に予約が前年同日に比べて大幅に増加した。
近年、中国では地方活性化の政策が進み、地方のインフラやサービスが改善されてきた。また、交通機関の整備により、大都市から地方の町へのアクセスがますます便利になっている。これにより、地方を訪れる観光が一層人気となり、若者たちは都会を離れて地方の町で過ごす「リラックス旅行」を楽しむようになっている。
「大都市の観光地に行くのが難しいわけではないが、地方の方がコストパフォーマンスが良い」と話すのは、今回の連休で家族とともに地方の町を訪れた李由(Li You)さんだ。李さんは、広西チワン族自治区平南県(Pingnan)にある動物公園を訪れたり、地元の広場で地元の料理を楽しんだりした。地元の料理は一人当たり50元(約1055円)ほどで、美味しくお得に楽しめたそうだ。
また、地方の町もこうした「地方巡り旅行」を取り込むために、さまざまなイベントを開催している。たとえば、南丹県では、音楽イベントを利用して観光客を呼び込み、独自の観光スタイルを作り出している。
さらに、浙江省の桐廬県(Tonglu)は観光改革の試験的地域として、自然の景観と地域の村々を融合させ、地域全体が観光地となるように工夫している。高速鉄道が新たに開通したことで、さらに多くの観光客が訪れるようになった。10月1日には、県全体の観光地で前年比35.5パーセントの観光客増を記録している。
最新の調査によると、2023年に中国全土の地方観光地の平均収入は前年比で大幅に増加し、観光客数も増加している。こうして、若者と地方の町が相互に引き寄せ合う観光ブームが、今まさに展開されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News