【10月15日 AFP】サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)でプレーするフランス代表のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe、25)が、スウェーデン・ストックホルムでレイプと性的暴行の疑いで同国警察の捜査を受けていると報じられた。本人は「フェイクニュース」だとして疑惑を否定している。

 スウェーデンの日刊紙アフトンブラデットは、警察にレイプ被害の通報があったとしながらも告訴された人物については報じなかった。一方、同国のタブロイド紙エクスプレッセンでは、容疑者はエムバペだと伝えられた。

 エムバペ側はAFPの取材に対し、同選手に対する法的な訴えがあることは把握していないと答えた。

 エムバペは今月のUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2024-25)の代表メンバーに招集されていなかった中で、10日に数人のグループでストックホルムを訪れていた。

 アフトンブラデットによると、エムバペらはレストランでの夕食後にナイトクラブへ繰り出し、すでに11日にスウェーデンを離れている。レイプがあったのは「ストックホルムの市中心部」で、12日に警察へ正式な被害届が出されたと伝えられた。

 エムバペは現在、フランス・リーグ1の古巣パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)の5500万ユーロ(約89億7000万円)の給与未払いを主張して対立しており、15日に仏プロサッカーリーグ連盟(LFP)とのヒアリングが予定されている。

 エムバペは、今回の報道はPSGとの給与問題に関係していると指摘し、X(旧ツイッター)で「フェイクニュースだ」と反発。「非常にあからさまだ。ヒアリングの直前に、あたかも偶然を装っている」と疑惑を完全否定した。

 捜査関係者はAFPの取材に対し、「ストックホルム中心部で10月10日に発生した事件の通報に関し、現在捜査が進行中である」と述べた。スウェーデン警察は、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
 
 アフトンブラデットは14日にウェブサイトで、エムバペらが滞在していたホテルの前にいる警察官の写真を掲載した。

 エムバペ側は報道を全面的に否定し、法的措置も辞さないとしている。(c)AFP