イスラエル軍、レバノン南部で報道陣にヒズボラ「拠点」を公開
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【10月14日 AFP】イスラエル軍は13日、AFPカメラマンら報道陣を伴ってレバノン南部に越境し、イスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)の拠点だとする場所3か所を公開した。うち2か所はトンネルで、イスラエル国境からわずか数百メートルの位置にある。
イスラエル兵は、国境に近いレバノンの町ナクラ(Naqura)付近だとする山岳地帯や森林地帯を通って報道陣を案内。レバノン南部のどこまで移動したかは明らかにしなかった。
約90分間の従軍取材中、イスラエル兵以外の姿を見掛けることはなく、報道陣の移動は一定のエリアに制限された。また、撮影した写真や動画は公開前に軍の許可を得なければならなかった。
イスラエル軍中佐はトンネルの一つについて、「このように攻撃用の前哨基地がつくられる」と主張し、「国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の駐屯地から300メートルも離れていない」と説明した。
イスラエルは、対ヒズボラ攻撃を強化している先月以降、UNIFILに撤退を再三要請。しかし、UNIFILは求めに応じることを拒否している。UNIFILは1978年からレバノン南部の国境沿いに駐留している。
報道陣は、林の中に掘られた溝も見せられ、これもヒズボラの拠点との説明を受けた。
イスラエルはレバノンへの地上作戦を開始した9月30日以降、レバノン南部へのメディアツアーを実施している。(c)AFP/Menahem Kahana