【10月12日 AFP】スペインのペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相は11日、イスラエルへの武器輸出を停止するよう国際社会に呼び掛けた。

 サンチェス氏は、バチカンでローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)と会談。その後の記者会見で、「中東で起きているさまざまな問題を考慮すると、国際社会がイスラエルへの武器輸出を停止するのは急務だと確信している」「このことを国際社会全体に訴えていく」と述べた。

 さらに、「(パレスチナ自治区の)ガザ地区(Gaza Strip)とヨルダン川西岸(West Bank)、そして今回のレバノンでの暴力や戦争、その拡大に、いかなる形であれ加担しないこと」が重要だと訴えた。

 これに先立ち、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領も、各国はガザにおける戦闘で使用される武器を禁輸すべきだと主張し、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相から猛反発を受けた。

 サンチェス氏は、昨年10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)による越境攻撃へのイスラエルの対応を最も声高に批判する欧州連合(EU)加盟国の指導者の一人。9日には、イスラエルのレバノンに対する軍事攻撃を「侵略」と呼んで非難するとともに、国際社会が行動しなければならないと訴えた。(c)AFP