ジョコ、ナダル引退に「うろたえた」 自身はプレー続行を明言
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【10月12日 AFP】男子テニスの四大大会(グランドスラム)で通算24勝を誇るノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は11日、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が引退するというニュースに「うろたえた」とし、「自分が出会った中で最も偉大なライバルだ」としながらも、自身はプレーをやめるつもりはないと明言した。
ナダルは10日、11月に行われる国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2024)の決勝トーナメントを最後に競技生活から退き、通算22度のグランドスラム制覇を成し遂げた輝かしいキャリアに終止符と打つと表明した。
これまでナダルと60回対戦して通算31勝29敗で勝ち越しているジョコビッチは、「彼(ナダル)は自分が出会った中で最も偉大なライバルだ。選手としても、自分が成長していく上でも、彼はたくさんの影響をもたらしてくれたし、世界中のたくさんの人々に刺激を与えた」とたたえた。
ナダルがけがに悩まされていたとはいえ、引退を決めたニュースには衝撃を受けたとも語った37歳のジョコビッチ。2022年にロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が引退し、今年はアンディ・マレー(Andy Murray、英国)も現役を退いたため、テニス界の黄金世代では最後の一人となったが、「自分はプレーを続けていく。それでも、彼らとともに自分の一部が去ったのは間違いない」と語った。
さらに「いわゆる四銃士の時代、自分たち4人とそのライバル関係は素晴らしかった」と振り返りつつ、「少しばかりうろたえたのは確かだが、自分にはまだプレーへの情熱がある」と強調。この日は上海マスターズ(2024 Shanghai Rolex Masters)の準々決勝で19歳のヤクブ・メンシク(Jakub Mensik、チェコ)を退けており、「19歳の相手とコートで2時間半も戦えたことは、自分を駆り立てるものがあるし、全力を出し切ろうと思える」と話した。(c)AFP