【10月9日 AFP】バチカンのサンピエトロ大聖堂(St Peter's Basilica)で、巨大な祭壇を覆う大天蓋(バルダッキーノ)の修復作業が250年ぶりに行われている。8日、その一部が公開され、輝きを新たにした数世紀前の金箔(きんぱく)が垣間見られた。

 大聖堂の中心に位置する高さ29メートルの大天蓋は、4本の青銅の柱によって支えられ、その上に2.5トンの天使像4体が据えられている。

 プレスツアーでは、大天蓋の制作を依頼したローマ教皇ウルバヌス8世(Pope Urban VIII)の出身一族バルベリーニ家を象徴するハチや、月桂樹の枝といった装飾の細部が輝いていた。

 前回、大規模な修復が行われたのは1758年。今回の修復では、当時の作業員が残した多数の品々が見つかった。中には子どもの靴もあったことから、未成年者が雇われていた可能性が示唆された。

 今月27日には一般公開される。(c)AFP