【10月8日 AFP】米フロリダ州タンパ(Tampa)のタンパ動物園(Zoo Tampa)では、数十年に一度、場合によっては100年に一度の規模とされるハリケーン「ミルトン(Milton)」の接近に備え、飼育員が動物たちの安全確保に奮闘している。

 ヤマアラシは、ニンジンとイチゴを餌に、動物用のキャリーケースの中へ。慌ただしい園内の様子を見ていたオランウータンも保護され、アフリカゾウは、ゆっくりと安全な場所に向かう。

 フロリダ州の西海岸には、9月26日にハリケーン「ヘリーン(Helene)」が5段階のうち2番目に強い「カテゴリー4」の勢力で上陸。広範囲にわたって甚大な被害をもたらし、今なお、がれきが散乱している。だが、ミルトンはそれを上回るカテゴリー5の最強のハリケーンとみられ、タンパを直撃すると予想されている。

 動物事業部門の責任者、ティファニー・バーンズ(Tiffany Burns)氏は、同園にはハリケーンに耐えられる建物がいくつかあり、そこにすべての動物を避難させる予定だと説明した。

「動物たちのストレスを最小限に抑えたい。いつでもそれが私たちの目標だ」と語った。(c)AFP