【10月8日 AFP】スウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)は7日、ノーベル生理学・医学賞(Nobel Prize in Physiology or Medicine)を、遺伝子の働きを制御する役割を持つ小さなリボ核酸「マイクロRNA」を発見し、機能を解明した米マサチューセッツ大学のビクター・アンブロス(Victor Ambros)教授(70)とハーバード大学のゲーリー・ラブカン(Gary Ruvkun)教授(72)に授与すると発表した。

 遺伝子制御が機能しないとがんや糖尿病、自己免疫疾患といった重大な疾病に関係してくる可能性があることが分かっている。選考委員会は「ヒトを含む多細胞生物にとって不可欠な、遺伝子制御の全く新しい原理を明らかにした」と評価した。

 2人には賞金1100万クローナ(約1億6000万円)が半分ずつ贈られる。(c)AFP