【10月8日 AFP】ウクライナは7日、ロシアに併合されているクリミア(Crimea)半島の大規模石油ターミナルを夜間に攻撃したと発表した。一方ロシアは、ウクライナ東部で新たな集落を制圧したと主張している。

 ウクライナはここ数か月間、ロシアのエネルギー部門を標的とした攻撃を強化しており、侵攻の費用を賄うための収益源に打撃を与えることを狙っている。

 ウクライナ軍はSNSに「一時占領下にあるクリミア・フェオドシヤ(Feodosia)の沖合石油ターミナルへの夜間攻撃に成功した」と投稿した。

 ロシアが設置したクリミアの当局は、人口約7万人の黒海(Black Sea)に面した港の石油施設で火災が発生したが、死傷者は出ていないとしている。
 
 ウクライナ側も7日、黒海に面する南部オデーサ(Odesa)港で民間船が攻撃を受けたほか、東・南部でも攻撃にさらされ、少なくとも民間人5人が死亡したと明らかにした。

 一方ロシア国防省は、戦略的な要衝であるウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州ポクロウシク(Pokrovsk)近くの集落を新たに制圧したと主張した。

 ウクライナ軍は先週、やはりドネツク州の要衝ウフレダル(Vugledar)から撤退したと発表。ここ数週間で最大級の失地となった。(c)AFP