【11月1日 AFP】ウィリアム皇太子(Prince William、42)と妻のキャサリン妃(Catherine, Princess of Wales、42)が暮らすケンジントン宮殿(Kensington Palace)では、庭園の草刈りを馬2頭が担当している。

 シャイヤー種の馬「ジョージ」と「アーサー」は、1930年代製とみられる草刈り機をけん引しながら、ゆっくりと庭園の野草を刈っていく。

 ケンジントン宮殿では馬による草刈りが伝統的に行われているが、その最大の利点について、御者の責任者であるエドワード・マクドウェル(Edward MacDowell)氏は「土を圧縮しないこと」を挙げている。

 マクドウェル氏は取材に対し、「ここには野生の花が咲いている」と話し、「地面の下にあるものをすべて維持する必要がある。小さな虫たちは地面で活動しているが、重いトラクターを走らせると、土が押しつぶされて圧縮される。馬の体重は1頭あたり1トンもあるが、土を圧縮することはない」と説明した。

 草刈り機についてマクドウェルさんは、故障も多く、頻繁にメンテナンスが必要と言う。それでも「軽いし、しっかりと仕事をしてくれる。これを使うのが好きなんだ」と語った。(c)AFP