イスラエル軍が西岸の難民キャンプ空爆、18人死亡 パレスチナ保健省
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【10月4日 AFP】パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)北部のトルカレム(Tulkarem)難民キャンプがイスラエル軍による空爆を受け、少なくとも18人が死亡した。パレスチナ自治政府(PA)が3日夜、明らかにした。イスラエル軍はこの攻撃で、イスラム組織ハマス(Hamas)のトルカレムにおける指導者を殺害したと主張している。
パレスチナ治安当局筋によると、この空爆による死者数は、西岸に対するものでは2000年以降で最多となった。
パレスチナ保健省はテレグラムに「占領軍によるトルカレム難民キャンプへの空爆で18人が殉教した」と投稿した。
イスラエル軍は声明でトルカレムへの空爆を認め、同国の治安機関シンベト(Shin Bet)と空軍の合同作戦だったと説明した。
同軍はその後、この空爆によりトルカレムのハマス指導者、ザヒ・ヤセル・アブド・ラゼク・ウフィ(Zahi Yaser Abd al-Razeq Oufi)氏を殺害したと発表。ウフィ氏については、西岸で多数の攻撃に参加し、新たな攻撃を計画していたとしている。
他にも、トルカレムのテロネットワークに加わっていた「重要テロリスト」を多数排除したとしている。
ハマスは「危険なエスカレーション」につながる「無慈悲な攻撃」と空爆を非難した。
AFPの電話取材に対し、トルカレム難民キャンプの当局者は、空爆はF16戦闘機によって行われたと語った。(c)AFP