イスラエル軍、ガザからヤジディー女性救出と発表 10年監禁
このニュースをシェア
【10月4日 AFP】イスラエル軍は3日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によって10年前に捕らえられ、その後、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)へ人身売買されたというイラクの少数派ヤジディー(Yazidi)教徒の女性(21)をガザで救出したと発表した。
イスラエル軍によると、この女性は今週、米国、ヨルダンなどの協力を得た秘密作戦で、ガザからケレムシャローム(Kerem Shalom)検問所を通って救出され、イスラエルに入国後、ヨルダン経由でイラクの家族の元へ帰還した。
米国務省のマシュー・ミラー(Matthew Miller)報道官は女性について、「イラクでISIS(ISの別称)に拉致され、売られ、ガザでハマス(Hamas)戦闘員と強制的に結婚させられた」と述べた。拉致当時、わずか11歳だったという。
ミラー氏は「ガザでの監禁者が最近死んだため、彼女は逃げることができた。われわれはイラク政府から連絡を受け、彼女が逃げ、生きていること、家族の元に帰りたいと望んでいることを知らされた」と説明。米国は「ガザから彼女を無事、家に帰すために、周辺地域の多くのパートナーと協力した」と述べた。(c)AFP