【10月2日 AFP】イラン軍のモハンマド・バゲリ(Mohammad Bagheri)参謀総長は2日、イスラエルに対して約200発のミサイルを発射した前日の攻撃について、イランの領土が反撃を受けた場合、イスラエル全土のインフラを標的とすると明言した。

 バゲリ氏はイスラエルへの警告として、イラン側の「攻撃はさらに大きな規模で繰り返され、(イスラエル)政府の全インフラが標的となるだろう」と述べた。

 イラン軍はまた、イスラエルを支援するあらゆる直接的な軍事介入に警告を発している。ファルス通信は軍の声明を引用し、「(イスラエルの)政権を支持する国々が直接介入した場合、それら国々が周辺地域に置く拠点や利益も、イラン・イスラム共和国軍による強力な攻撃の対象となる」と報じた。

 イラン国営テレビによると、イラン軍は1日、イスラエルに向けて、国産極超音速ミサイルを含む約200発のミサイルを発射した。この極超音速ミサイルが使用されるのは初めて。イラン革命防衛隊(IRGC)は、標的はテルアビブ周辺の3か所を含めた基地で、「ミサイルの90%が命中した」と発表した。

 一方、イスラエル軍は、イランから発射されたミサイルは約180発で、その大部分が迎撃されたと発表。イランに「代償を払わせる」と警告している。(c)AFP