快適な山里の環境生かし、民宿産業で経済活性化 中国江西省靖安県
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【10月2日 Xinhua News】中国江西省宜春市靖安県ではここ数年、民宿産業の規範化と発展を通じて、農村振興を支援している。県内には現在、民宿施設が829軒あり、ベッド数は2万6千台余りを数え、直接的な従事者は1万5千人に上っている。
同県中源郷は最高地点が標高1794メートル、森林率が90%近くと避暑旅行に適した条件を持ち、現地住民に商機をもたらしている。劉方勇(りゅう・ほうゆう)さん(58)は2010年に妻と共に1棟12部屋の民宿施設を開業し、今年で14年になる。
劉さんは「全国各地から観光客が泊まりに来る。多くは60~70歳の高齢者で、最高齢は90代。彼らは皆、山里の爽やかな気候や自然のままの風景を目当てにやって来る」と語る。
民宿産業に力を入れる同郷では23年、宿泊と飲食の直接収入だけで1億8千万元(1元=約20円)に達した。遊休不動産を資本としてプロジェクトに投資する運営モデルの導入で、これまでに村の集合住宅や遊休農家計154部屋が有効活用され、使用されていなかった100ムー(約6・67ヘクタール)余りの集団商業用建設用地も十分に経済効果を発揮するようになり、村の集団収入は年間5万元以上増加した。(c)Xinhua News/AFPBB News