JTBC「事件班長」(c)news1
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【10月02日 KOREA WAVE】韓国慶尚南道密陽市の中学校で、故ノ・ムヒョン(盧武鉉)元大統領を侮辱したり、同校生徒を中傷したりするような試験問題が出題され、問題を作成した教師に批判が集中している。

JTBC「事件班長」の9月27日報道によると、この中学校で実施された2年生の社会科試験で、ある問題に「烽下村に住んでいたユン〇〇は……自ら裏山の崖から飛び降りて命を絶った」という例文が記された。

この記述は、ノ・ムヒョン氏が2009年5月、慶尚南道金海市郊外の烽下村にあった自宅の裏山の岩崖から投身自殺を図り、死去した件を想起させるものだ。

別の問題には「キム〇〇は学校で有名な中国信奉者である。〇〇は私たちのクラスの××だと褒めている」と記されていた。「キム〇〇」は実際にその学校に通う生徒の名前で、「××」は若者の間でスラングとして使われる侮蔑的表現だ。

問題を作成したのは、契約終了を控えた期間制教師だった。

同校生徒がSNSでこの問題について投稿し、それを見て驚いた近隣の体育館の館長が学校に問い合わせて試験内容が発覚した。

学校は事実を認め、同27日に保護者に謝罪し、設問で取り上げられた生徒に直接謝罪すると説明している。

試験問題の内容に政治的色彩が含まれていたことも問題視されており、教育関係者からは「このような内容を試験問題に用いるのは不適切だ」との声が上がっている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News