【10月1日 AFP】ブラジル国立宇宙研究所(INPE)が先週公開した衛星画像で、国土の80%が森林火災の煙に覆われていることが明らかになった。

 南米大陸は現在、極度の干ばつと記録的な山火事に見舞われているが、中でもブラジルでは数週間にわたる山火事で深刻な大気汚染が起きている。

 欧州連合(EU)のコペルニクス大気監視サービス(CAMS)によると、通常地球上で最も雨量の多い地域の一つであるアマゾン(Amazon)盆地は、過去20年で最悪の火災に見舞われている。

 専門家らによると、山火事の煙を吸い込むと、1日にたばこ4~5本を吸うのと同程度の影響がある。

 首都ブラジリアにある大規模病院の一つでは、ここ数日間で、呼吸器系の問題で受診する患者の数が通常の20倍以上に達している。(c)AFP