【10月1日 AFP】ロシアは9月30日、2025年予算案を議会に提出し、国防費が前年比約25%増の13兆5000億ルーブル(約21兆円)となることが分かった。議会のウェブサイトに掲載された文書で明らかになった。この額は、社会福祉費と教育費の合計を上回る。

 ロシアは、すでに国防費を旧ソ連時代以来となる高水準に引き上げ、ウクライナを攻撃するためのミサイルや無人機の製造に回す一方、前線で戦う数十万人の兵士にも高額の給料を支払っている。

 明らかになった国防費には、ロシア政府が「国内の安全保障」と称する支出や、最高機密とされる一部支出など、軍事作戦に投入される部分は含まれていない。

 2025年のロシアの歳出は41兆5000億ルーブル(約64兆円)と見込まれており、国防費と安全保障関連の経費を合わせると、歳出の約40%近くを占めることになる。(c)AFP