【10月1日 AFP】米南東部を襲ったハリケーン「ヘリーン(Helene)」による死者は、9月30日時点で118人に達した。ハリケーン被害をめぐってはドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領が政府の対応が遅いと批判しているのに対し、ホワイトハウス(White House)が反論するなど、大統領選を控え論点の一つとなっている。

 南東部の複数の州では依然、数百人の安否が確認されておらず、救急隊による懸命な捜索活動が続けられている。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、大きな被害を受けたノースカロライナ州を2日に訪れて救援活動を視察すると発表した。

 トランプ氏は9月30日に激戦州のジョージアを訪問。大量の救援物資を届けると約束した。一方で、バイデン氏はハリケーン被害に対処せず、週末はデラウェア州の自宅で「寝ていた」と批判した。

 バイデン氏は大統領執務室で記者会見し、週末は自宅で「ずっと働いていた」と反論した。またトランプ氏について、連邦政府がハリケーンによる被害を無視し、同氏の支持者を支援していないという根拠のない主張をしているとし、「彼はうそをついている」と非難。

「ノースカロライナ州のロイ・クーパー(Roy Cooper)知事と話をしたが、やはり『彼(トランプ氏)はうそをついている』と言っていた。なぜ彼があのようなことをするのか分からないが、無責任だ」と付け加えた。(c)AFP