90後・00後、即興旅行がブームに
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【10月1日 CNS】90後(1990年代生まれ)と00後(2000年代生まれ)が中国の海外旅行市場で主力となり、自由旅行が主要なスタイルになっている。彼らは個性や没入感のある旅行体験を求め、計画に縛られず現地の文化を楽しむため、即興的な旅を好むようになっている。
2024年、アジア太平洋地域の観光業が回復する中、中国は再び世界最大の海外旅行消費国となった。中国のデータテクノロジー企業「Fastdata極数」が発表した「2024年中国海外旅行トレンドレポート」によると、東南アジアなどの近距離の目的地は2019年の水準に近づき、アラブ首長国連邦(UAE)はビザ免除政策で新たな人気スポットとなっている。イタリア、イギリス、スペインなどのヨーロッパ諸国でも中国人観光客が増加している。
若者が家族旅行の決定に関わることが増え、家族全体の旅行計画にも影響を与えている。若い旅行者は海外旅行の需要を変え、目的やスタイルが多様化している。特別な出来事を祝うためや、やりたいことリストを達成するために「重要な」旅行が増えている。調査によると、61パーセント以上の回答者が今後2年以内に大規模な旅行を計画しており、そのうち66パーセントはそのために貯金をしている。
また、厳密な計画よりも即興的な旅が若者には魅力的だ。調査では、68パーセントの海外旅行者が現地で予定外の時間を取り、文化活動を楽しみたいと答えている。
さらに、多くの旅行者が深くリラックスし、新しい趣味を見つけたり、新しい友人を作るために、ひとり旅が最適だと考えている。76パーセントの若い旅行者が、今後1年間で少なくとも1回はひとり旅を計画しているという。
同時に、若者が増えるにつれ、自由旅行が中国の海外旅行市場の主流となっている。
70後や80後と比べて、90後や00後は自由旅行に慣れており、団体旅行よりも自由旅行の方が柔軟で、独自の体験ができると考えている。若い旅行者が増え、経験が豊富になるにつれ、団体旅行を好む人々も自由旅行に興味を持ち、試すようになっている。
また、旅行者は消費に対しても合理的になり、予算と体験のバランスを重視している。多くの人びとは団体旅行と自由旅行を組み合わせ、交通や宿泊は団体旅行で解決し、現地に到着後は自由旅行で文化や景色、美食を楽しむスタイルを選んでいる。(c)CNS/JCM/AFPBB News