【9月30日 AFP】米国の伝説的カントリーシンガー・ソングライターで、俳優のクリス・クリストファーソン(Kris Kristofferson)さんが28日、88歳で死去した。29日に家族が発表した。

 家族はフェイスブックの公式ページに、ハワイの自宅で「安らかに息を引き取った」と投稿した。死因については明らかにしていない。

 クリストファーソンさんはミュージシャンとしてグラミー賞(Grammy Awards)を受賞する一方、ミュージカル映画『スター誕生(A Star is Born)』への出演ではゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)主演男優賞も受賞した。

 1936年6月22日、米テキサス州ブラウンズビル(Brownsville)生まれ。父親が軍人だったため、子どもの頃は転居が多かった。

 クリストファーソンさんも陸軍に入隊したが、音楽や作詞作曲を追求するために軍を辞め、ナッシュビル(Nashville)へ向かうことを決意。歌手たちに曲の提供を始めた。

 1970年は自身初のアルバムをリリース。自身の歌声と、他の人気歌手への曲の提供で共に成功を収めた。

 クリストファーソンさんがジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)に提供した「サンデー・モーニング・カミング・ダウン(Sunday Mornin' Comin' Down)」と、レイ・プライス(Ray Price)に提供した「心の想い出(For the Good Times)」はそれぞれチャート1位を獲得した。(c)AFP/Susan STUMME