【10月2日 CGTN Japanese】ハイテク感あふれる中国の月面着陸用宇宙服が28日、初公開されました。中国国内だけではなく、海外でも注目が集まっています。米国の電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)(宇宙ロケット企業「スペースX」も経営)は現地時間28日、中国の月面着陸用宇宙服をソーシャルメディアのX上で高く評価し、関連画面をリポストしました。

 第3回宇宙服技術フォーラムが同日、中国南西部の重慶市で開かれました。開幕式で、中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室は中国の月面着陸用宇宙服の公募イベントを実施し、その外観を初公開しました。この宇宙服本体は全体がハイテク感たっぷりの金属性光沢を放ち、腕と両足に伸びた赤色の装飾ラインが、パワーとスリム効果を与えます。宇宙服の初披露は、中国有人宇宙飛行分野の月探査ミッションが納めた段階的な成果を示すとともに、中国の宇宙服技術が新たな発展段階に入ることを象徴しています。

 同日、引退したカナダの宇宙飛行士、クリス・ハドフィールド氏はXに中国の月面着陸用宇宙服の写真をリポストし、「中国は2030年以前に宇宙飛行士の月面着陸を果たすことを発表した。新しい宇宙服も公開したばかりだ」との内容を投稿しました。

 マスク最高経営責任者はその後、ハドフィールド氏の投稿をリポストして中国の宇宙服を評価し、「一方、米国では、米連邦航空局(FAA)がカフカ的な書類処理で国の宇宙開発計画を窒息させている」とのコメントを投稿しました。

 ウェブスター辞典によると、「カフカ的」とはチェコ出身の小説家フランツ・カフカとその作品に関連し、極めて複雑で不思議な、論理に反する現象を指します。(c)CGTN Japanese/AFPBB News