ハリケーン「ヘリーン」で63人死亡 米フロリダ州など
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【9月29日 AFP】米南部フロリダ州に26日に上陸したハリケーン「ヘリーン(Helene)」による死者が、少なくとも63人に達した。当局が28日発表した。南部と東部の複数の州で橋が流されたり、道路が寸断されたりする被害が出ている。救助隊が民家を回って生存者の捜索を続けている。
地元当局とメディアの最新情報をAFPが集計したところ、サウスカロライナ州で少なくとも24人、ジョージア州で17人、フロリダ州で11人、ノースカロライナ州で10人、バージニア州で1人が死亡した。
ヘリーンは26日夜、5段階のうち2番目に強い「カテゴリー4」の勢力でフロリダ州に上陸。北上するにつれて勢力は徐々に弱まったが、甚大な被害をもたらした。
アラバマ、フロリダ、ジョージア、ノースカロライナ、サウスカロライナ、テネシーの6州で連邦緊急事態が宣言され、連邦緊急事態管理庁(FEMA)から800人以上の職員が地元当局を支援するために派遣された。
28日から復旧作業が始まったが、米国立気象局(NWS) は、停電が長引く可能性があると警告した。
全米の停電情報サイト「PowerOutage.us」によると、28日夜の時点で、フロリダから中西部インディアナにかけての10州で270万世帯以上が停電に見舞われている。(c)AFP