【9月29日 AFP】イスラエル軍は27日、レバノンの首都ベイルート南郊で大規模な空爆を行い、イスラム教シーア派組織ヒズボラ(Hezbollah)の最高指導者ハッサン・ナスララ(Hassan Nasrallah)師を殺害した。ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は28日、ナスララ師の殺害は敵との戦いにおける「転換点」だと述べた。

 ヒズボラもイスラエル軍の発表後、ナスララ師の死亡を認めた。

 中東地域の指導者らはナスララ師の殺害を非難し、ヒズボラの同盟勢力の一部は報復を誓った。パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での戦闘が1年近く続く中、中東地域での紛争拡大への懸念が高まっている。

 イスラエルへの最大の武器供給国である米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、ナスララ師の殺害について「正当な措置」だとコメント。カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領はナスララ師を「米国人の血にまみれたテロリスト」と呼んだ。

 イスラエル軍は28日もレバノンへの攻撃を続け、同国の治安情報筋によると、ベイルートの空港近くの倉庫が空爆された。(c)AFP