【9月28日 AFP】自民党の新総裁に石破茂(Shigeru Ishiba)元防衛相(67)が選出されたのを受け、中国は27日、日本との関係改善を望む考えを示した。

 中国外務省の林剣(Lin Jian)報道官は「中日関係が長期的かつ健全に、安定して発展することは、両国民の基本的な利益に合致する」「これが唯一の適切な選択肢だ」と述べた。

 林氏は「総裁選の結果には注目している」が、「日本の内政問題なので中国はコメントしない」と前置きした上で、「(日本政府が)中国に対する客観的かつ正確な認識を確立し、前向きで理性的な対中政策を追求することを望む」と主張。

「中日関係が正しい軌道に沿って持続的かつ健全に、安定して発展するよう中国と協力すべきだ」と続けた。

 鉄道愛好家の石破氏は、日本初の女性首相を目指した高市早苗(Sanae Takaichi)氏を決選投票で破った。獲得票数は石破氏が215票、高市氏が194票だった。

 石破氏は軍事力を強化し、アジア版北大西洋条約機構(NATO)を設立すると訴えており、中国政府が猛反発する可能性がある。(c)AFP