中国の対外直接投資、12年連続で世界トップ3に
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【9月27日 Xinhua News】中国商務部、国家統計局、国家外貨管理局が24日に共同で発表した2023年版の「中国対外直接投資統計公報」によると、中国の23年の対外直接投資(フロー)は前年比8・7%増の1772億9千万ドル(1ドル=約145円)に上り、12年連続で世界トップ3入りした。世界全体に占める割合は0・5ポイント上昇の11・4%となり、8年連続で世界の10%超を占めた。23年末時点のストック(残高)は2兆9600億ドルで、7年連続で世界トップ3に入った。
中国本土の投資家は23年末までに、世界の189カ国・地域に現地法人や合弁企業など4万8千社を設立し、うち「一帯一路」共同建設国は1万7千社だった。これらの企業の多くが23年、前年より利益を上げたか横ばいだった。
23年の対外直接投資の対象分野は引き続き多角化し、8割近くがリース・ビジネスサービス業、卸売・小売業、製造業、金融業の四大分野に向けられた。建設業向けは97・2%増、情報通信・ソフトウエア・情報技術サービス業向けは34・9%増となり、高めの伸びを示した。
アジアとアフリカへの投資が急増し、「一帯一路」共同建設国向けは3割増えた。アジア向けが全体の8割近くを占め、13・9%増加した。中でも東南アジア諸国連合(ASEAN)向けは34・7%増の251億2千万ドルだった。アフリカ向けは2・2倍の39億6千万ドル、「一帯一路」共同建設国は31・5%増の407億1千万ドルに上った。
世界経済への寄与度が大幅に向上した。23年の対外直接投資によるモノの貿易額は6・4%増の2731億ドル、貿易総額の4・6%を占めた。中国本土企業が境外(外国と中国香港・マカオ・台湾地区)に設立した企業の売上高は3兆5千億ドル、投資先地域への納税額は753億ドルに達した。23年末時点の従業員430万人近くのうち、6割は外国籍だった。(c)Xinhua News/AFPBB News