【9月27日 東方新報】「第21回中国-ASEAN博覧会(CAEXPO)」の調印式が24日、中国南部の広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)で開催され、合計109のプロジェクトが調印された。

 その中には、国内の主要投資プロジェクト93件と、ベトナム、マレーシア、ラオスなどの東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国との国際経済・貿易協力プロジェクト16件が含まれている。

 これらのプロジェクトは、新化学材料、新エネルギーおよびエネルギー貯蔵、非鉄金属、機械設備などの主要産業、さらに低炭素高分子材料やハイエンド半導体化学材料などの新興産業を網羅している。

 調印式では、広西の主要工業団地とASEAN諸国との間で初めて対話が行われ、広西の33の工業団地とASEANの21の工業団地との間で円卓会議が開催された。

 この博覧会は、広西-ASEAN経済開発区とベトナム、タイ、カンボジア、インドネシアなどのASEAN工業団地を含む合計11の「中国-ASEAN工業地帯間のクロスボーダー産業協力メカニズム」の確立にも役立っている。

 今回のイベントは、中国のインテリジェント製造企業がバイオマス発電所、太陽光発電所、海外倉庫などのプロジェクトへの投資を通じて、ベトナム、マレーシア、ラオスなどの国々への進出の加速と、それらの国々の地域社会への貢献が期待されている。

 国内のプロジェクト93件のうち、70パーセント以上が、「粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア、Guangdong-Hong Kong-Macau Greater Bay Area)」や「長江デルタ」などの中国の主要な経済圏からのものだった。

 広西チワン族自治区には、上海に本部を置く金融・貿易・産業開発の総合企業である「均和集団(Shanghai Junhe Group)」など多くの重要な企業のプロジェクトが誘致されている。中国の新しい経済発展の地区として、産業配置が進み、今後の発展の潜在力を示している。

 博覧会開催期間中、日本やオーストラリアの企業による広西視察ツアーなど、関連イベントも次々と開催され、外資企業による中国とASEAN市場のさらなる開拓をサポートするイベントにもなった。(c)東方新報/AFPBB News