【9⽉29⽇ Peopleʼs Daily】中国で制作され8月20日に世界に向けて公開されたオンラインゲームの「黒神話:悟空」は、ほどなく同時接続者が220万人を超えるなど大ヒットした。このゲームでは、多くのシーンが山西省(Shanxi)内の風景に由来することも特徴だ。

 ゲームの重要な舞台の一つとして使われた山西省晋城市(Jincheng)の玉皇廟では、小学校の美術教師の黎潤航(Li Runhang)さんが、「評判通りだ!」と叫び声を上げた。黎さんは、自分も伝統文化に対する新たな認識を得たとして、夏休みが明けたら特別授業を行って児童に伝統文化を深く理解してもらうと話した。

 このバーチャルとリアルの提携は、2022年に始まった。山西省文化観光庁はゲームの制作側と協議して、ゲーム中の美しい情景と結び付けて山西の文化に触れる旅をより良く宣伝する方式について合意に達した。山西省は観光関連のサービスや業態の革新を通じて、「悟空効果」を長期的な集客力につなげる努力もしている。

 今年の夏休みには玉皇廟地域の観光客数は過去最高を記録し、半年間で観光客は延べ5万人を超えた。玉皇廟彩色壁画博物館の尹振興(Yin Zhenxing)館長によると訪問客の約40%がゲームを通じて玉皇廟を知ったことが分かったという。

 山西省文化観光庁宣伝普及課の張晴(Zhang Qing)課長によると、山西省には古跡が多く、「黒神話:悟空」は中国国内の36か所の情景を使っているが、うち27か所は山西省のものだ。またそのことで、ゲーム中の光景も非常に生き生きとしたものになった。

 張課長はさらに「ゲームをすることは山西省の古建築芸術と中華の優れた伝統文化を味わうことでもあると言えます」との考えを示した。山西省に存在する移動不能な文化財は現状で5万3875か所で、うち古建築は2万8027か所だ。また、国の重点文化財保護施設は531か所で、うち500か所余りは元代またはそれ以前の木造古建築物だ。

 張課長によると、オンライン旅行プラットフォームが示す数字では、ゲーム公開初日に玉皇廟、崇福寺、小西天、鉄仏寺、双林寺、応県の木塔、鸛雀楼などの、ゲーム中の重要な舞台になった山西省内の観光地の人気が急上昇した。

 省都の太原市(Taiyuan)で8月22日に実施された2024デジタル文旅ブランド革新大会の開幕式では「悟空に従って山西省を旅する」という名のイベントの正式スタートが宣言された。また、山西省文化観光庁は文化、古跡訪問、旅行一般、ゲームを紹介する投稿者向けに、「黒神話:悟空」と山西古建築関連コンテンツの創作を歓迎し、基準に合致する作品には関係部門が奨励や支援を行う方針を打ち出した。

 山西省文化観光庁の責任者は、「山西省はここ数年にわたり、ニューメディア関連のマーケティングに注力しており、アクセスを集める方法も見出しました。山西省の素晴らしい風景は、ますます多くのネットユーザーの注目を集めています」と説明した。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News