【9⽉28⽇ Peopleʼs Daily】反グローバル化思潮や一国主義、保護主義が台頭する中で、中国は対外開放の拡大を堅持している。今年の1~7月に中国の物品貿易総額は前年同期比6.2%増の24兆8300億元(約507兆円)に達した。新設された外資系企業は同11.4%増の3万1654社だった。8月末に開催された第5回多国籍企業指導者青島サミットでは8月23日時点で500人近く参加が決まっていた。

 中国ではここ数年来、22の自由貿易試験区の設立、海南自由貿易港の建設、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の発効の推進、世界に向けた高基準の自由貿易区ネットワーク構築、さらに外資の参入を制限するネガティブリストの削減を繰り返し、通信や医療などのサービス業の参入緩和、「一帯一路(Belt and Road)」の質の高い共同建設などを推し進め、輸入博覧会(輸入博、CIIE)、サービス貿易交易会(CIFTIS)、国際消費品博覧会(CICPE)などの国際的な経済協力の場を創設してきた。中国はこれらにより、中国の発展が国際社会に恩恵をもたらすことや、中国に対する国際的な好感を獲得してきた。

 開放された中国だけが現代化された中国になれる。高いレベルの開放で質の高い発展を推進してこそ、中国式現代化のための強大な物質的基盤を築くことができる。国際協力の面では、開放と包容、協力とウィンウィンこそ人の世の正道であり、各国の人々の共通の願いだ。中国が歴史の正しい側に立ち、高いレベルの対外開放の拡大を堅持し、経済のグローバル化をより開放的、包容的、包摂的、均衡の取れた方向に発展させることは、中国にとって将来を切り開くだけでなく、各国が共に発展し、世界の現代化を推進するためにも有益だ。

 中国は、環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)とデジタル経済パートナーシップ協定(DEPA)の加盟に向けて動き出したことを契機に、より高いレベルの開放型経済の新体制を構築し、国際的に通用するルールと規則順守の仕組みを構築し、開放の新たな強みを形成し、開放の新たな利得を創出するようになった。中国は自国市場への参入をさらに緩和し、世界に向け市場をより積極的に開放し、消費の新たな局面を創造し、貿易の新たな力を育成し、「中国への投資」に対する評価を高め、中国の大市場を世界を引き付ける「強い磁場」にする。開放によりパイを大きくし、協力をさらに追加し、世界貿易機関(WTO)の改革に全面参画し、自由貿易の輪を広げ、開放型世界経済の建設を推進する。

 中国国外からも「中国の高いレベルの対外開放は、世界に協力とウィンウィンによる恩恵をもたらし、世界各国の人々が中国の発展の成果を共有できるようにした」との声が聞こえてくる。中国は高いレベルの対外開放を揺らぐことなく推進し、開放を通して共に発展することを目指す道を堅持し、中国式現代化の新たな成果で世界に発展の新たなチャンスを提供する。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News