【9月27日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の大谷翔平(Shohei Ohtani)がシーズン「50本塁打、50盗塁」達成を決めた際の記念ボールをめぐり、18歳の男性が27日から予定されている競売の差し止めを求めて訴訟を起こした。

 訴えを起こしたのは、同国フロリダ州在住のマックス・メイタスさん。大谷がマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)の本拠地ローンデポ・パーク(LoanDepot Park)で放った50号本塁打の打球を捕球したが、他の観客2人に奪われたと主張している。

 記念球は現在、競売会社ゴールディン・オークションズ(Goldin Auctions)を通じて出品されており、メイタスさんは競売の差し止めを求めている。しかしながら、同社は26日、訴訟内容と本塁打ボールの争奪戦を映した動画を確認した結果、オークションを中止する計画はないと述べた。

 ゴールディンの出品ページによると、入札は50万ドル(約7230万円)からで、9月27日から10月9日までは450万ドル(約6億5000万円)で即決する。10月9日までに入札額が300万ドル(約4億3400万円)以上に達した場合、即決のオプションは取り下げられ、落札希望者による競り合いとなる。

 野球ボールの過去最高額は、マーク・マグワイア(Mark McGwire)が1998年に放った70号本塁打のボールに付いた305万ドル(約4億4000万円)となっている。(c)AFP