中国の自動運転技術が海外での市場開拓を加速
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【9⽉27⽇ Peopleʼs Daily】中国の自動運転技術の海外進出が続いている。中国の自動運転関連の産業チェーンは成熟し、技術が先進的なので、進出先の独特な状況にも対応できる。また、中国の自主ブランド自動車の急速な発展も、自動運転を手がける企業の海外進出に道を開いた。
小馬智行(Pony.ai)は7月31日、シンガポールでタクシー事業などを展開するコンフォートデルグロと戦略的パートナーシップを締結して、自動運転タクシーの大規模商業運営事業を共同推進することになった。小馬智行は現在、韓国、ルクセンブルク、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などで自動運転技術による事業を展開している。
文遠知行(WeRide)は7月3日、シンガポールで同国初のL4級自動運転ミニバスによる路線を開設した。同社は2017年の設立以来、中国、米国、UAE、シンガポールで自動運転の許可を取得し、世界7か国の30都市に事業を拡大している。例えば、UAEのアブダビ(Abu Dhabi)で一般道を走行する自動運転タクシーの運営を3年近く前から実施しているなどだ。
小馬智行は今年3月にルクセンブルク政府と、同国に自動運転の先端分野の研究開発を行う拠点を設ける覚書を締結した。狙いは欧州市場に特化した自動運転の方式を打ち出すことだ。
提携の方式としては、地元政府と直接提携する場合もあれば、相手側の企業などと合弁会社を設立する場合もある。小馬智行は2023年10月、サウジアラビアが建設中のスマート都市であるネオム(Neom)の当局と合弁会社を設立して、現地に自動運転技術ソリューションを提供する計画を発表した。
小馬智行の関係者は、「提携モデルは、技術についてのものも製品の海外進出もあります」「弊社は常に高度な柔軟性と適応力を維持し、さまざまな方針や市場の段階、各地のパートナーのニーズに対応することに重点を置いています」などと説明した。
シンガポールでは、文遠知行が現地の清掃会社と提携して、自動運転清掃車の安全性テストを行っており、今年末には正式運営を開始する予定だ。オーストラリアでは中国企業の易控智駕(EACON)と現地の鉱山事業会社が提携して鉱山用トラックの無人化を目指すことになった。
自動運転技術の事業を海外で展開するためには、現地の条件に合致するモデルの導入が重要だ。例えば、文遠知行はUAEの高温に対応するために、車載コンピューターの総合熱管理システムを設計した。また、アブダビの塩分を含む湿った海風がセンサーにもたらす可能性のある腐食に対してはセンサーのクリーニングシステムを独自開発した。
急速に発展しつつある中国の自動運転産業は、他の国や地域の参考事例にもなっている。UAEの自動運転テストと運営は今のところ、運転席に人がいる段階だが、現地政府は中国の関連政策とシステムを参考に、自動運転の商業化の方式を模索している。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News